無事是名馬

甲子園もオリンピックも見ずに、たまたまチャンネルを変えたらやっていた、大学ロボコンについつい見入ってしまった。優勝は東京大学。いやらしいぐらい勝ちにこだわる姿勢は、ある意味好感が持てる。ゴールデンゴールを無理に狙わず、相手のゴールデンゴールをさっさと防ぎ、細かな得点を確実にこつこつ稼ぐ。面白みは無いが、確実性が高い。全く危なげない優勝だった。
準優勝の岡山大学は、東大とは全く色の違ったチームだった。結成2年目のチームが本人たちも言うように「運」だけで勝ち上がってきた。初戦の東北大戦はともかく、準々決勝の長岡技術科学大学、準決勝の金沢工業大学戦は、それぞれ圧倒的相手有利な前評判の中、相手の故障もあってしっかり勝ち上がってしまった。確かにこれといった決め手の無い、岡山大のマシンだったが、決勝の東大戦を除いて、最低限の橋の得点(9点)はしっかり稼いでいたところが勝因。運を味方に出来たのも、自分たちのマシンが最低限の働きをしっかり出来たことが要因だ。「無事是名馬」を地で行く、見事な準優勝だったと思う。