初日は全員メダル

鈴木桂治の金メダルも凄かったが、棟田康幸の戦う姿勢も印象に残った。準決勝で見事な1本勝ちをしても全く表情を崩さず、決勝でミハイリンの力強い投げに屈しても、深々とした礼を忘れず、相手の強さを讃える。棟田のような心を持った選手がいるのが、日本の強さなのだと思った。中澤さえの負けてからの表情にも、悔しさがあふれて良いものはあったが、さすがに棟田のほどの度量の広さはまだなかった。ただ、初の世界大舞台での銀メダルは立派。塚田真希は銅メダルを確保したものの、3位決定戦は反則ポイントのみでの勝利で不満は残る。